ノートルダム大聖堂の再建に希望を
ノートルダム大聖堂火災
フランスの象徴に深い爪痕
皆さんもご存知の通り、15日夜(日本時間16日未明)にノートルダム大聖堂で大規
模な火災が発生しました。
実は、このことを記事に上げようか、止めようかすごく悩みました。
あまりにショックすぎて、尖塔が崩れ落ちる映像を見て涙が出そうになりました。
このまま、このことに触れるのはやめようと思っていました。
(日本経済新聞2019年4月17日朝刊より)
2010年11月に初めてパリでノートルダム大聖堂を訪問。
すごく感動したのを今でもはっきり覚えています。
消防隊員たちの活躍で
鎮火してわかってきたことも出てきました。
消防隊員たちの必死の活動で、「いばらの冠」や有名な円形のステンドグラス「バラ
窓」などの美術品の9割ぐらいが無事だったことがわかってきました。
事件性はなく、おそらく事故であることも見えてきました。
再建に寄付申し出1,000億円超
仏大統領は再建を表明
マクロン仏大統領は、大火災に見舞われたノートルダム大聖堂を5年以内に「さらに美
しく再建する」と表明しました。
ただ、専門家によると再建は10年以上かかるとの声も上がっているようです。
(日本経済新聞2019年4月17日夕刊)
企業の寄付は1,000億円
今回、記事を書こうと思ったキッカケはこれです。
寄付の先鞭をつけたのが、グッチやイヴ・サンローランなどの高級ブランドを傘下に置
くグループ「ケリング」が15日夜に1億ユーロ(130億円)の寄付を表明しまし
た。
ケリングのライバル企業であるLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンとその創業者でフ
ランス一の富豪であるベルナール・アルノー氏の家族が2億ユーロ(250億円)の寄
付を16日に表明しました。
さらに仏化粧品大手ロレアルを創業したベタンクール家が2億ユーロ、仏石油王手トタ
ルが1億ユーロの寄付を表明しました。
既に日本円で1,000億円以上の寄付の申し出が企業からあったようです。
もちろん、現状では再建にいくらかかるか、どれくらいの期間がかかるかは分かりませ
ん。でも再建に希望が持てることも事実です。
さすがフランス。
メセナのお国柄。
いろいろと考えさせられた事故でした。