エアバスがA380生産打ち切りも Bloomberg
大型4発機の受注低迷か
エミレーツ航空がA380の注文をA350に変更を検討
Bloombergの2月1日の記事に、エミレーツ航空が直近で発注したA380の
飛行機20機の一部または全部をA350やA330neoシリーズに切り替えること
を検討してると掲載されていました。
(エミレーツ航空HPより)
A380は1年前にも生産の継続が危ぶまれました。
この時は、エミレーツ航空からの発注を取り付け、一命を取り留められたと言われてい
ました。
正式決定されれば、エミレーツ航空の発注が減少することから、A380の受注残はほ
とんどなくなり、他の航空会社からの関心も薄いため、エアバスはA380の開発や生
産を行うことが出来なくなります。
生産が打ち切られることになります。
そもそもA380ってどんな飛行機
世界初の総2階建て飛行機として2005年1月にお披露目されました。
初期の構想から開発までにかかった時間は約16年だそうです。
エンジンは4発機
最大速度はマッハ0.89
巡航距離は15,200㎞
定員は3クラスで525名、モノクラスで853名が標準だそうです。キャビンの総面
積はB747-400の1.5倍、座席数は1.3倍と過去最大の飛行機です。
今年の5月からANAがハワイ・ホノルル線にこのA380を3機就航させることでも
話題になっています。
(ANA HPより)
値段はカタログ価格で1機なんと4億4000万ドル(483億3430万円!!)
続いてシンガポール航空が24機、カンタス航空とブリティッシュ・エアウェイズがそ
れぞれ12機を所有しています。
エミレーツ航空のHPでは、シロナガスクジラ2頭分の長さ、キリン5頭分の高さとい
う表現でA380の大きさを表しています。
重量は510~575トンだそうです。エミレーツ航空に倣えば象85頭分の重さとい
うことになるのでしょうか。
何で売れないの
飛行機が巨大なだけに採算が取れる路線が限られていること、これが1番の理由です。
また、A380は4発機というエンジンが4機着いている飛行機ですが、最近では双発
機(エンジンが2機)の大型化と性能が向上してきており、4発機が敬遠される傾向に
あります。
4発機は燃料を多く消費し、燃料代がが高くつきます。また、整備費も高くなります。
値段についてもA350-900がカタログ価格で3億5900万ドル(394億25
40万円)なので、A380のほうが89億円高くなります。(性能や座席数等で単純
に比較はできませんが。)
採算が取れる路線に1巡してしまったので、これ以上はなかなか売れないというのが実
情のようです。
そうはいっても憧れのA380
エミレーツ航空のA380
エミレーツ航空のA380のファーストクラスは垂涎の的です。
エミレーツ航空のHPには
「ファーストクラスのプライベートスイートやシャワーバスを始め、ビジネスクラスの
フラットベッドシート、エコノミークラスのゆとりある空間と証明の調整、さらにA3
80型機内のあらゆる場所でフライト中に利用できるWi-Fiまで。」
と記載されています。
(エミレーツ航空HP)
こんな飛行機に一度は乗ってみたいものですね。