恵方巻のお話
昨日は節分でした
今年の恵方は「東北東」
福徳を司る吉神「歳徳神」がいるとされる方角を恵方と言い、立春を迎える前日の節分
に恵方を向いて巻き寿司を食べるとその年が幸せになると言われています。
我が家でも豆まきをして、鰯とともに、恵方巻を食べました。
昔は恵方巻きの習慣って無かったよね
私は東京の出身ですが、確か小さいころには恵方巻って無かったように記憶していま
す。
調べてみると、恵方巻の習慣は大阪が発祥だそう。
戦前に大阪寿司商組合がはじめ、戦後に海苔問屋協同組合と組んで「幸運巻き寿司」と
して売り出したのがきっかけと言われています。
全国的になったのは
大阪を中心に恵方巻の習慣は広まっていったのですが、全国的に広めたのはコンビニの
セブンイレブンだそう。
1989年に広島のセブンイレブンが「恵方巻」として販売し、2000年以降全国に
広まっていったそうです。
恵方巻の習慣はまだ20年足らずといったところなのですね。
ここ数年はスーパーやデパートで恵方巻が売られこの時期の風物詩となっています。
一方で、恵方巻の作りすぎ問題がネットを中心に叫ばれています。
恵方巻きの廃棄問題で、スーパーによっては予約以上はあまり作らないと風向きも変わ
ってきているようです。
寿司を食べる習慣
祭りごと
お祭りや行事の際に寿司を食べる習慣は昔からありました。
寿司はもともと米と魚に塩を加えて乳酸発酵させて作られた「なれずし」がもとになっ
ているようです。
琵琶湖の鮒のなれずしは有名ですが、「なれずし」自体は奈良時代以前から魚の保存食
としてあったようです。
室町時代以降「なれ」から「半なれ」という寿司が出現し、発酵時間も短く米と一緒に
食べる習慣が始まったと言われています。
これが江戸時代に江戸前寿司として発展し、今の寿司に繋がりました。
恵方巻
節分に恵方巻をかぶりつく習慣は、大阪でも戦後発祥の習慣であり、日本全国ではわず
か20年足らずの習慣ですが、お祭りや行事の際にお寿司を食べる習慣が元々あったこ
とから広まったのでしょう。
今となっては、節分には恵方巻にかぶりつくことは何の疑問も持たず、あって当たり前
のこととなっています。
土用の丑の日の鰻、バレンタインデーのチョコレート、など、色々と造られた風習や習
慣がありますが、今の世の中では馴染んでしまいました。
商売に踊らされていると言ってしまえばそれまでですが、新しい習慣であっても季節感
を感じるという意味では日本人なんだなあと思います。