ポルトガル旅行記2019 パリ便JALファーストクラス機内食
世界一贅沢なレストラン「BEDD」
SALON2007
飛行機が安定飛行に入り、シートベルト着用のサインが消えると食事の時間が始まります。先ずは何を飲むか聞かれますがここはやっぱりSALON2007です。1921年から最上質なシャルドネが収穫された時にのみ生産される幻のシャンパンだそうです。
一時期、その希少性からJALのファーストクラスからも消えていましたが、2019年春から日本発便に限って復活しています。その値段は何と1本80,000円。
白ブドウの香りがしっかり鼻に抜けていきます。
JALによれば、フレッシュな柑橘系のニュアンスにホワイトペッパーや石灰の溌刺さと鉱物的なニュアンスが特徴的だそうです。
私にはこんな表現は出来ませんが、高級な味だということはわかります。
メニューに載っていないアミューズとともにシャンパンをいただきます。
クスダ・マーティンボローシラー2016
SALON2007を一杯頂いた後に、CAさんが再度SALON2007を注ぎに来ますが、シャンパンは1杯で辞退して、赤ワインに替えて頂きます。
赤ワインで先ず頼んだのはKUSUDAマーティンボロ2016シラーです。このワインは、日本人醸造家であるオーナー楠田博之氏がドイツ・ガイゼンハイム大学を卒業後「世界を驚かすワインを作りたい」としてニュージーランド・マーティンポロに移住されて、造られたワインです。今では楠田氏は一流醸造家として世界から認められるようになったそうです。日本でも大人気のワインで入手困難になっています。
インターネットでは1本12,000円程度の値がつけられていますが、ほとんどのサイトでは売り切れ状態です。
和食を選択
HPで機内食予約
国際線出発の25時間前まで機内食をHPで選択できます。
HP予約詳細画面から和食、洋食(牛肉、シーフード、その他)の4種類から選択できます。今回往路では私は和食、妻は洋食を選択しました。
ファーストクラスの和食のコース
ファーストクラスの和食は「神楽坂いしかわ」の石川秀樹シェフと「虎白」の小泉瑚侑慈シェフの監修による献立となります。6月から8月までは夏のメニューになります。
先ずは先付5種です。
< 石かわ>
生鮑
胡瓜
蒪菜(じゅんさい)
生姜酢
<石かわ>
芋茎(ずいき)
和牛
白胡麻あん
醤油ゼリー
<虎白>
毛蟹
うずらの半熟玉子
出汁醤油
<虎白>
帆立 香味和え
焼茄子
<虎白>
鮎
トリュフソース
ベビーコーン
どれも美味しくてお酒にピッタリです。
少しずつ色々な種類の味が楽しめて、幸せです。
使っている素材も普段はなかなか口にできない高級素材ばかりです。
お椀は石かわのすっぽんの澄まし出汁 千切り野菜色々 玉子豆腐です。
これは、残念ながら庶民の私の口には合わず。
お造りは2皿。
1皿目は石かわの伊勢海老炙り 煮蛸 万願寺唐辛子 伊勢海老老餡です。
2皿目は太刀魚燻し 香味ゼリーかけ 雲丹。
機内では生の刺身は出せないはずですが、まるで生を食べているかのようです。
お造りをアテにしながら、ぐいぐいとお酒(ワイン)が進みます。
煮物(メイン)は石かわの鰻 冬瓜 椎茸 玉葱 茗荷 新取菜です。
一緒に時鮭のご飯と味噌椀(生海苔、九条葱)、香の物も出てきます。
煮物の鰻は普通でしたが、時鮭ご飯は大変美味しくいただきました。
最後にデザートの甘味です。
地上(料亭)でも普通に大変美味しいと思えるレベルでした。
このコースを普通にお金を払ったら(お酒も含めて)いくらかかるのだろうという下世話な思いが巡りますが、JALが誇るフラッグシップのコース料理を堪能させて頂きました。
長くなりましたので、今日はこの辺で。
次回は妻が頼んだ洋食や、アラカルトメニュー(お好きな時にお好きなものを)などを紹介させて頂きます。