ディープな大阪 天王寺周辺を散策~5
ちんちん電車の走る町
阪堺電気軌道
地元では「チン電」の愛称で親しまれています。
通天閣のふもとの恵美須町から走る阪堺線と、あべのハルカスのある天王寺駅前から走る上町線の2路線が走っています。
恵美須町始発の阪堺線は平日の日中は20分に1本ですが、天王寺発の上町線は6分に1本と非常に高い頻度で走っています。
ラッシュ時は1時間に16本と通勤電車並みで非常に便利なダイヤとなっています。
元は南海電車でしたが、昭和55年(1980)に南海電車の完全子会社として分離されました。
恵美須町
明治44年(1911)に恵美須町と大小路間が開業されました。
当時は大阪の南のターミナルとして期待されましたが、大きく発展することはありませんでした。
日中は駅のホームも閑散としています。
新今宮駅前
昔は南霞町駅と呼ばれていましたが、平成26年(2014)に新今宮駅前停留場と名を変えました。
ここ新今宮駅周辺の西成地区はゲストハウスなどの安い宿が密集している地域で、外国人観光客に人気です。外国人にもわかり易いように新今宮駅前と改称したようです。
JR環状線・大和路線、南海本線・高野線の新今宮駅、大阪メトロ御堂筋線・堺筋線の動物園前駅と乗換が出来ます。
この駅は、平成2年(1990)10月に起きた第22次西成暴動で放火され、駅舎が焼失したという暗い過去があります。暴動が発生した際に敷石が投石されることを防ぐため、駅周辺の線路には敷石を使ってこなかったそうです。
天王寺駅前
四天王寺と住吉大社を結ぶ目的で明治33年(1900)に天王寺と東天下茶屋間を開業したのが始まりです。
駅前の円形の歩道橋を降りると天王寺駅前駅があります。
JR環状線・阪和線・大和路線、近鉄南大阪線阿部野橋駅、大阪メトロ御堂筋線・谷町線と乗り換えることが出来ます。
この写真は駅の反対の横断歩道から撮影していますが、こちらからは駅に入ることは出来ません。
あべのハルカスやあべのキューズモールが新しくでき、新しい町に発展しています。
ディープな大阪、天王寺周辺の変わった所と変わらない所のいくつかをご紹介してきました。これからまだまだ天王寺周辺から目が離せない。10年後はどのように変貌しているでしょうか。
ディープな大阪 天王寺周辺を散策は今回で終了となります。
お読み頂きましてありがとうございました。