神戸市電って
神戸市電のおはなし
大倉山駅にて
仕事の関係で神戸大学医学部付属病院に行ってきました。といっても私が病院関係や薬
品関係の仕事をしている訳ではありませんので悪しからず。
神戸大学医学部付属病院は、神戸市営地下鉄大倉山駅の近くにあります。ということで
改札口をでてコンコースに出ると、
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何と昔走っていた神戸市電の電車の写真が壁に沢山飾られていました。
元々私は東京出身で、神戸には縁も所縁もありませんので、懐かしさとかはありません
が、こうした写真を見ていると、昭和の良き時代の香りがしてきます。
私は乗り物が大好き人間で、飛行機に乗りまくる前は「鉄ちゃん」でしたので、昔の路
面電車の雰囲気とかが大好きです。
神戸市電とは
1910年に神戸電鉄が兵庫と神戸を結ぶ鉄道として開業したそうです。
7年後に神戸市に買収されて神戸市電となりました。
昔は、茶系単色の暗い色の電車が多かった中、神戸市電はグリーンと淡いグリーンのツ
ートンカラーの画期的な明るい電車だったそう。
現在の神戸市営地下鉄の色に引き継がれています。
東は六甲道の先にある石屋川車庫から西は須磨までを山の手と浜の手の2本の線が走っ
ていたようです。
下が石屋川車庫の写真です。
全盛期には35㎞の路線を持っていましたが、1960年代からモータリゼーションで
乗客が減っていき、赤字となっていきました。
また、道路の上に線路が走っているので、自動車の邪魔となっていきました。
このころから一部の廃線が始まっていたようです。
この飾られている写真の時代がいつ頃かといった表記はありませんでした。
おそらく、1950年代、1960年代のものだと思われます。
1968年4月には阪神電鉄・阪急電鉄・山陽電鉄と直結し、神戸鉄道とも連絡する神
戸高速鉄道が開業しました。
市営地下鉄の計画も出されてきました。
だんだん神戸市電の生きる道は狭められていき、1971年に全線が廃止されました。
交通量が増えて、道路の上に線路をもつ路面電車が日本の各都市で廃止されていきまし
た。
時代の流れで仕方がなかったのかもしれませんが、一方でライトレールとして見直され
てきてもいます。
ヨーロッパ各都市では路面電車が今でも活躍しています。
こうした昔の路面電車の活躍している写真を見ると、何か良い方法はなかったのかなと
も思います。
こうした写真を見ることができて、何かほっとした気持ちになりました。