ディープな大阪 天王寺周辺を散策~3
慶沢園
住友家本邸の庭園
天王子側から歩き始め、てんしばの終点を右に曲がったところに慶沢園はあります。
住友家15代吉左衛門により茶臼山本邸の庭園として造営されました。
記事の本題にディープな大阪とありますが、ここ、慶沢園は閑静な庭園で、喧騒な大阪の下町とは全く趣の異なる庭園でした。旧黒田藩蔵屋敷長屋門(中之島から移築)をくぐると慶沢園があります。
入場料は150円です。
開園時間は午前9時半から午後5時まで。
月曜日が休園日(祝祭日の場合は翌日が休園)となります。
池を中心とした回廊式庭園です。
池には鷺が足を休めていました。
最初、置物かなと思いましたが、近くによると飛び立っていきましたので本物でした。
まさに都会のオアシスで、こんな静かな庭園があったことにびっくりします。
奥の建物は大阪市立美術館。
あべのハルカスもそびえ立っています。
これで入場料が150円はお値打ちです。
色々な季節に訪れてみたいと思える庭園でした。
一心寺
遺骨で作られる阿弥陀如来像
天王寺公園の北に隣接する一心寺。納められた遺骨を10年分ひとまとめにしてお骨佛(遺骨で作られる阿弥陀如来像)を造立することで有名なお寺さんです。
明治20年に第一体が造立されて以来10年ごとに開眼しており、本来であれば、現在は14体となるはずですが、戦前に造られた仏様は戦災で焼失してしまったので8体の阿弥陀如来像が祀られています。
いつ造られた仏様かは下の様に表示されています。
そしてその仏様がお骨佛堂に祀られています。
次にお骨佛が造立されるのは令和9年初夏だそうです。
仁王門
こちらのお寺を参拝するとまず驚くのが立派な仁王門(山門)です。
近代的な仁王門で、お寺に来るというより、美術館に来たという感じです。
大本堂は現在大修理中で残念ながら覆いで囲われています。
浄土宗のお寺で文治元年(1185)に法然上人が建立されたお寺です。
徳川家康との結びつきが強く、慶長19年(1614)の大坂(大阪)冬の陣では徳川家康の本陣がこの地に置かれたそうです。
次回は、ディープな大阪のメイン、通天閣と新世界を巡ってみたいと思います。