春の京都 桜の名所を巡る その4総本山醍醐寺
豊臣秀吉に愛された醍醐寺
醍醐寺の歴史
醍醐寺は貞観16年(874年)聖宝尊師の努力で開創されました。
以来、醍醐、朱雀、村上の父子三代の天皇により醍醐寺の基礎ができたそう。
豊臣秀吉が慶長3年(1598年)「醍醐の花見」をもって一山を中興しました。
三宝院エリアは醍醐寺座主の居住する本坊として作られましたが、「醍醐の花見」のた
めに豊臣秀吉自らが設計したと言われています。
明治時代に入り、廃仏毀釈で、醍醐寺は衰退の一途をたどりましたが、一切の宝物を手
放さなかったことから、現在国宝75,522点、重要文化財425点の指定を受けて
いるそうです。
平成6年12月には世界文化遺産に登録されました。
アクセス
アクセスは、地下鉄東西線醍醐駅から徒歩10分、又は京阪宇治線六地蔵駅から京阪バ
スで15分です。
私は、六地蔵駅からバスで行きました。
拝観料は通常期は800円ですが、春の桜の時期と秋の紅葉の時期は1,500円にな
ります。
平成30年台風21号被害
関西空港が台風の浸水と連絡橋に船舶がぶつかった事故があった台風21号。
ここ醍醐寺も大きな影響を受けました。
三宝院の樹齢160年の太閤しだれ桜も大きな被害です。
さて今はどうなったでしょうか。
桜の醍醐寺
三宝院 太閤しだれ桜
先ほどの台風の被害にあった太閤しだれ桜。
大阪のローカルニュースでも話題になっていました。
こんな感じです。
見事な花をつけていました。
三宝院庭園です。
その庭園全体を見渡せる表書院(国宝)をはじめ建造物の多くが重要文化財に指定され
ています。
建物の中は写真撮影禁止となっていましたが、襖絵が飾られていました。
重要文化財唐門です。
伽藍エリア
豊臣秀吉が再建した西大門をくぐると伽藍エリアと呼ばれる堂塔が並ぶエリアです。
これが西大門(仁王門)です。
台風21号の被害がまだ痛々しく残ります。
メインの五重塔(国宝)です。
醍醐天皇の菩提を弔うため朱雀天皇が起工し村上天皇の時代に完成した京都府下最古の
木造建築物です。
金堂(国宝)は豊臣秀吉の命で紀州(和歌山)から移築されたものとのことです。
霊宝館エリア
霊宝館は醍醐寺の貴重な宝物の保存と公開を兼ねた施設ですが、このエリアの桜が有名
です。
霊宝館と山桜です。
立派なしだれ桜です。
ちょうど桜の満開の時期に訪れることが出来ました。
京都はよく遊びに来ますが、醍醐寺は行きにくい場所にあるので実は初めての訪問。
中々の見ごたえがありました。
ところで、二条城、東寺、伏見と回っても日本人ばかりだったのですが、ここ醍醐寺に
は沢山の中国人観光客が訪れていました。
びっくりしたのは、着物姿の中国人の姿。
中国人にも人気なのですね。
これで「春の京都桜の名所を巡る」は最終回です。
お読みいただき有難うございました。
京都の話はもう少し続きますので、是非お付き合いください。