ディープな大阪 天王寺周辺を散策~2
天王寺公園
大きく変わったエリア
私が10年前に、天王寺、阿部野を中心とした大阪南エリアの法人営業をしていた時代と一番変わった場所の一つが天王寺公園かもしれません。
天王寺公園は、明治42年の内国勧業博覧会(現在の万国博覧会のようなもの)の跡地に開園しました。昭和60年(1985)頃からホームレスのブルーシートや段ボールハウスのテントや無許可カラオケ屋台が目立ち始め、昼間に屋外で青空カラオケに興じる酔っ払いが大声を張り上げ、問題となってきました。
平成15年(2003)には園内通路を占拠していた無許可カラオケ屋台9軒に対し、行政代執行による強制撤去を実施しました。そしてその3年後には道路わきのテント暮らしをするホームレスに自主退去を求めました。
一時は100人以上いたとされるホームレスも20人ぐらいに激減したものの、平成28年(2016年)に通路を夜間出入り禁止として、最後のホームレスの人達を追い出したとのことです。
私がこの地を担当した10年前には、天王寺公園の門の前で青空将棋を打つお年寄りたちが目立ちました。そして、あちらこちらにブルーシートと段ボールハウスの姿がありました。当時は、足を踏み入れてはいけない場所と言われていました。
てんしば
そんな天王寺公園が2015年10月にてんしばとして生まれ変わりました。
天王寺公園のエントランスエリアには芝が植えられ、綺麗な公園に生まれ変わっていました。
和洋カジュアルダイニング、クレープリーカフェ、グリーンライフ&カフェ、ピッツェリア・トラッド・カフェ・・・。
色々な店舗が並び、公園に集う人たちも家族連れや若い人たちの多いこと。
かつての天王寺公園では考えられないことです。
キャプテン翼スタジアム天王寺(フットサルコート)や子供の遊び場もあります。
ここがてんしばの由来の通りの芝が敷き詰められた公園です。
大阪市立美術館
天王寺公園の一角には大阪市立美術館や天王寺動物園があります。
大阪市立美術館がある当地は大正3年(1914)に住友本邸が建てられたところです。住友家から美術館建設を目的に敷地を寄贈され、昭和11年(1936)年に開館しました。
こちらは天王寺動物園のゲートです。
今回は時間の都合からどちらの施設にも入っていませんが、また機会を見つけて来てみたいと思います。
そして、天王寺公園から新世界に亘る通路がこちら。ここはかつてはブルーシートと段ボールハウスのホームレスの方々が住んでいた所です。今では当時を想像することが出来ません。
次回は一心寺と慶沢園の天王寺公園周辺を散策します。