大阪国際空港(伊丹)のお話 その1
大阪国際空港(伊丹)の概要
歴史
私は大阪国際空港(伊丹)を年に数十回利用していますが、ブログを始めてからは初めて訪れましたので、2回に分けて記事にしたいと思います。
1939年(昭和14年)に大阪第二飛行場として開港され、戦後米軍に接収された後に大阪空港として再開港されたようです。1970年の大阪萬国博覧会前には3,000mの滑走路と現在のターミナルビルを建設し、国際空港押して大きな賑わいをもたらしました。
しかし、空港が活性化するにしたがって騒音や排気ガスの問題が発生し、空港の利用に制限がかかるようになってきました。年間の飛行回数の制限や、夜間の飛行禁止、3発以上の飛行機の乗り入れ制限などです。
1994年に関西国際空港が開港し、大阪国際空港(伊丹)のレターコードも大阪を表すOSAからITMに変更されました。国際線は関西国際空港に全て移管され、大阪国際空港(伊丹)は国内線専用の空港となりました。
2016年よりオリックスとヴァシン・エアポート並びにパナソニック、阪急阪神ホールディングス、りそな銀行等が出資する空港運営会社「関西エアポート株式会社」による運営が始まりました。民営化とともに、大阪国際空港(伊丹)と関西国際空港は一体運営されるようになりました。
空から見た大阪国際空港(伊丹)です。
アクセス
大阪国際空港(伊丹)まではリムジンバスか、電車とモノレールでアクセスするのが一般的です。
例えば大阪駅(梅田駅)周辺からであれば、ホテル阪神、ハービス大阪、新阪急ホテル、大阪マルビルの各バス停から約30分、640円で行けます。
神戸、姫路、西宮、京都、奈良からもリムジンバスが出ています。
電車とモノレールであれば、梅田駅からであれば阪急宝塚線急行で蛍池駅に出て、大阪
モノレールに乗り換えて一駅、所要時間30分、420円で行けます。
長距離バスでも西日本各地と結んでいます。
利用客数
2017年の大阪国際空港(伊丹)の利用客数は1,559万人で国内第7位、関西圏では関西国
際空港に次ぎ第2位となっています。
ちなみに関西国際空港は国際線2,103万人、国内線684万人ですが、大阪国際空港(伊
丹)は1,599万人全てが国内線旅客です。
大阪国際空港(伊丹)の将来
国際空港化
現在は、国内線専用空港ですが、国際空港の名前は残っています。
東京国際空港(羽田)も新東京国際空港(成田、現在の成田国際空港)に全ての国際線
が移管された時期がありましたが、国際空港を名乗っていました。現在羽田はご存じの
とおり国際線がバンバン飛んでいます。大阪国際空港(伊丹)にも国際線復活の時はあ
るのでしょうか。
関西国際空港が台風の影響で水に浸かった際、JALは大阪国際空港(伊丹)に臨時の
国際線を飛ばす計画を発表しました。イミグレーションや税関の設備も準備されまし
た。ところが、
香港=大阪国際空港(伊丹)国際線臨時代替便の運航を予定しておりましたが、10月11日付で関西国際空港の旅客施設が本格運用に復帰する見込みとなり、大阪国際空港(伊丹)、および神戸空港における国際線・国内線の代替便の受け入れの終了が、本日(10月10日)、国土交通省より発表されたことを受け、当該便の日本の発着空港を関西国際空港へ変更(*1)いたします。
(*1)変更前:2018年10月17日香港出発、2018年10月21日伊丹出発
変更後:2018年10月17日香港出発、2018年10月21日関空出発(JAL HPより)
とのことで今回の計画は中止となってしまいました。
ただ国際線復活を望む声は多く、今後に期待がもたれます。
大阪国際空港アクセス線
阪急電車は梅田と大阪国際空港(伊丹)とを結ぶアクセス線を検討する、とのことが発
表されました。宝塚線曽根駅から大阪国際空港(伊丹)までの3㎞を地下で結ぶそうです。
この計画が実現されれば、別途計画を進めているなにわ筋連絡線を介して、大阪国際空
港(伊丹)から関西国際空港まで電車一本で結ばれ、所要時間も1時間を切ることにな
りそうです。
大阪国際空港ターミナルビルリニューアル
2020年夏までに大阪国際空港ターミナルビルをリニューアルする工事が進んでいます。
イメージ
ターミナルビル中央エリアは2018年4月に先行リニューアルオープンされています。
次回は、そのあたりを中心に「今の」大阪国際空港(伊丹)をリポートしてみたいと思
います。