ベトナム フエ 世界遺産フエの建造物群を訪ねて 2 郊外の建造物群を巡ります
フエ 郊外の建造物群
位置関係について
ホテルで荷物を解いて、今日はフエの郊外の建造物群を観光します。
位置関係を下の地図に示しました。
郊外の建造物群は離れていますので、歩いて回ることは出来ません。現地のツアーに参
加するか車をチャーターするかになると思います。
ホテルからトドゥック帝廟、そこからカイディン帝廟、ミンマン帝廟の各帝廟を見て
最後にティエンムー寺を巡るコースに決めて、ホテルにお願いして車をチャーターしま
した。
トドゥック帝廟
トドゥック帝は阮朝の第4代皇帝です。
在位35年と、阮朝13代皇帝の中で一番在位が長かったそうです。
このトドゥック帝廟は在位中に作られており、皇帝の別荘の役割があったようです。
大きな池が配されており、帝廟というよりは自然公園のような感じです。
象や馬の置物が敷地内に置かれています。
和護伝と呼ばれる本殿です。
カイディン帝廟
カイディン皇帝は阮朝の12代皇帝です。
ミンマン帝廟は中華様式の帝廟でしたが、ここカイディン帝廟はフランス様式が取り入
れられていると言われています。
カイディン皇帝の在位は1916年から1925年です。
ベトナムの宗主権を主張するフランスと、これを認めない清国が清仏戦争で戦いフラン
スが勝利したのが1885年です。したがってガイディン皇帝の時代の宗主国はフラン
スとなっています。
敷地内には沢山の石像が立っています。
ここも兵馬俑のようです。
ここだけ見ると中華様式にも見えます。
ここがガイディン帝廟の頂上です。
玉座の金箔の像が置かれており、この下にガイディン皇帝の亡骸が安置されていると言
われています。
ミンマン帝廟
ミンマン帝は阮朝2代目の皇帝です。
中華思想の礎を築いた先駆者と言われています。
このミンマン帝廟は帝廟の中で敷地がいい盤広いようです。
入口に象と馬の置物が置かれています。
動物の石像は眠る死者の鎮魂する力、外から来る邪悪な霊から死者を守る力があると言
われています。
顕徳門です。
ミンマン帝廟は中国の紫禁城を模したと言われています。
ここが崇恩殿です。
ここにミンマン皇帝と皇后の位牌が安置されています。
ベトナム人の間では、今でも教育を広めたとしてミンマン皇帝の人気が高いようです。
500人の奥さんがいた???どこかの記事で読んだような気がします。
ティエンムー寺
1601年にこのティエンムー寺は建立されました。
ティエンムーとは「天姥」という意味です。
阮朝を開いた太祖ザーロン帝が国を開くためにここを訪れた際に老天女から「いつかこ
こに真の天主が来て高い塔を建てるだろう」とのお告げを聞いたとのこと。
そこからティエンムー寺という名前が付いたようです。
ベトナムが南北に分断されていた時代、フエは南ベトナムに位置していました。
時の南ベトナムの統治者は、南ベトナムでキリスト教の信者が多かった中、仏教徒に弾
圧を加えたようです。
1963年6月11日ティエンムー寺のティック・クアン・ドック僧侶は、この弾圧に
抗議してサイゴン(現ホーチミン)のアメリカ大使館の前で焼身供養を図ったという事
件がありました。
その時僧侶がサイゴンまで駆けつけていった車もこの寺に保存されています。
次回はフエのホテルとか食事とかビールとか、についてお伝えします。