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ANA vs JAL 比べてみました 財務諸表その2

お金の流れを見てみよう

キャッシュフロー計算書

前回は貸借対照表損益計算書を見てみました。

 

但し、決算書はお化粧が出来ます。

(ANAとJALが決算書をお化粧しているとは言ってはいません。)

 

本業が儲かっていなくても利益をかさ上げすることは出来ます。

例えば、押し込み販売で決算期前に売り上げを無理やりあげ、売上債権を増やせば利益は上がります。

架空の在庫を増やしても(これは粉飾ですが)利益は上がります。

 

一方、お金の流れを見てみると企業の実態が見えてきます。

そのツールの一つがキャッシュフロー計算書です。

 

ANAとJALのキャッシュフロー計算書を比べてみます。

 

キャッシュフロー計算書は、税金等調整前利益からスタートします。

減価償却や現存損失、のれん償却などは決算上費用や損失ですが、会社からお金が流出していないので、キャッシュに戻します。

債権の増加は決算上は利益ですがまだお金になっていないのでキャッシュを減らします。

 

というようにお金のみに着目してキャッシュフロー計算書が出来上がります。

 

 

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キャッシュフロー計算書によると営業活動によって、ANA、JALともに2,960億円余りのキャッシュを稼ぎ出したことが分かります。

 

では、営業活動で稼いだキャッシュをどのように使ったのでしょうか。

ANAは有形固定資産に3,370億円投資しています。(A380購入費??)

また、投資有価証券に189億円の投資をしています。(Peach??)

 

一方JALは有形固定資産と無形固定資産の内訳は開示していませんが、固定資産への投資は2,220億円です。

システム投資(アマデウス向け)の総投資額が800億円とも1,000億円とも言われており、その一部が含まれているのかもしれませんが、固定資産への投資は、ANAより1,000億円以上下回ります。

 

ANAの積極投資とJALの消極的な対応が際立っていることが分かります。

債務償還能力

前回もお話した通り、 有利子負債はANAが7,700億円に対しJALは1,368億円です。

財務上はJALが圧倒的優位にも見えますが、ANAが営業活動で稼ぐキャッシュフローは2,960億円ありますので、有利子負債の返済可能期間は僅か2.6年です。

 

所謂銀行が「要注意先」と判断する企業の債務返済可能期間は10年超であることを考えれば超優良先となります。

 

一方JALの有利子負債の返済可能期間は0.5年。

優良会社には間違いありませんが、約10年前の倒産を経験してあまりにも消極的になりすぎているような気がします。(個人的な見解です)

 

JALは最近マレーシア航空、中国東方航空厦門航空、ビスタラ、ガルーダインドネシア航空等と次々にコードシェアや共同事業を発表はしていますが、自社便での拡大は出来ないのでしょうか。

 

2020年の羽田便の拡大以降、業容を拡大するとJALは表明しているようですが、是非期待したいと思います。