灘の酒 灘五郷めぐり 白鹿記念酒造ミュージアム
西宮郷へ足を延ばします
阪神西宮駅で
灘五郷の東から2番目西宮郷。
今回の灘五郷めぐりはここ西宮郷が終着駅です。
西宮の戎さん
阪神西宮駅と言えば西宮の戎さん(えべっさん)で有名な西宮神社。
日本各地にあるえびす神社の総本山です。
十日戎が行われる1月10日には、午前4時から十日えびす大祭が行われ、午前6時に表大門が開かれ参拝者が230mを走り参りし、上位3名の福男が決定します。
関西ではこの時期になると毎年ニュース番組のトップで取り上げられています。
白鹿記念酒造博物館
2つの博物館
西宮神社を横目に南に下ること徒歩15分。
白鹿酒造記念博物館があります。
清酒「白鹿」の醸造元、辰馬本家酒造株式会社が創業320年にあたる1982年(昭和57年)に伝統的酒造りを後世に伝える目的で「酒蔵館」と「記念館」が造られました。
酒蔵館は1985年(平成7年)の阪神・淡路大震災で全壊してしまいましたが、1869年(明治2年)築の酒蔵を修繕補強して現在の酒蔵館としているそうです。
酒蔵館と記念館の共通で入場料は400円です。
入場料を支払うと記念に日本酒のボトルがお土産に頂けます。
京都伏見の月桂冠大倉記念館と同じ方式ですね。
白鹿記念酒造博物館 酒蔵館
酒蔵館では昔の酒造りが説明板や音響、映像で展示されています。
また、酒造りの道具に触れるコーナーもあり、酒造用具や桶、樽造り用具は兵庫県や西宮市の有形民俗文化財にも指定されています。
昔使われた井戸の跡です。
昔の桶も展示されています。
人形たちが酒造りを説明してくれます。
また、ここの博物館では、阪神・淡路大震災で被害を受けた酒蔵の様子も展示されていました。
平成7年の阪神・淡路大震災で白壁土蔵の酒蔵や赤煉瓦の酒蔵などの歴史的建造物が倒壊し、大きな打撃を受けました。
その痛手からいくつかの中小酒蔵はやむを得ず廃業に追い込まれ、灘五郷酒造組合の組合員数も51社から42社に減ってしまったそうです。
写真で見るとすさまじい被害であったことが分かります。
あの地震から24年余り。
震災からはすっかり立ち直りましたが、こうしたことがあったことはいつまでも覚えておかなくてはいけないと思いました。
白鹿記念酒造博物館 記念館
ここには日本古来の山桜や里桜の保護育成に生涯の大半を捧げた笹部新太郎氏のコレクションが収蔵されています。
櫻に関する書画や美術品5,000点を収集した「笹部コレクション」は、笹部氏の死後西宮市に寄贈され、西宮市は白鹿記念酒造博物館の開館にあたり、櫻コレクションの全部を博物館に寄贈したそうです。
こうしたコレクションや酒に関する資料が収蔵されています。
撮影禁止ということでしたので、ご興味がある方は現地に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
お待ちかねの試飲は
白鹿クラシックス
白鹿酒造記念博物館に試飲できるところはありません。
お土産の日本酒の180ml(1合)のボトルを貰うだけです。
白鶴酒造記念博物館に隣接する建物が白鹿クラシックです。
ここには、レストランとショップがあります。
限定商品も置いてあるようです。
有料試飲では
売店の一角に有料試飲ができるコーナーがあります。
しぼりたて原酒50ml 100円。
原酒辛口50ml 100円。
樽酒100ml 200円。
折角ですので(?)。
樽酒200円をいただきました。
うん!!
美味しい!!
木の風味がかすかに残ってイケています。
灘の酒 灘五郷巡り。
次回の最後の酒蔵は、白鷹です。