灘の酒 灘五郷めぐり 白鶴酒造資料館
大正初期建造の元酒蔵
創業1743年の老舗
酒蔵巡り再開です。
徒歩5分少々で白鶴酒造資料館に着きます。
白鶴酒造株式会社の創業は1743年と老舗です。
ここ白鶴酒造資料館は、元々は、大正初期に建造された蔵で、、昭和44年3月まで本店壱号蔵として稼働していたそうです。
製造能力は原酒(アルコール度数約20度)900キロリットル、1勝瓶で約60万本だったそう。
杉玉の飾られた玄関から資料館に入ります。
杉玉は酒林とも呼ばれ、日本酒の軒先に飾られ、新酒が出来たことを知らせる役割があります。
「酒造りの唄」が聞こえそうな昔の酒造り
ここ白鶴酒造資料館では昔の酒造りの行程に従って、蔵人が作業する姿を人形に再現して忠実に再現しています。
なかなか見ごたえがあります。
実際に使った道具もできる限りそのまま展示されています。
これは酛仕込みといわれる行程だそう。
醪仕込み、醪出しの行程です。
ここで発酵を終え、日本酒のもとになる醪が出来上がります。
ここで出来上がった醪を酒袋に入れて酒槽でしぼれば酒と粕に分離されます。
蔵人の普段の生活なども再現されていました。
上下関係が非常に厳しい世界ででしたが、食事だけは平等だったようです。
部屋の中央にあるいろりを囲み、酒造りの思いを語り合ったとの説明がありました。
これは樽詰めの様子です。
清酒は厳選された吉野杉の四斗樽に詰め出荷されます。
銘柄商標などを入れた藁菰(わらごも)を樽に巻きとじ縄をかけると菰冠樽(こもかむりだる)の出来上がりです。
白鶴の商標にも色々なものがあったのですね。
お待ちかねの試飲
きき酒コーナー
酒造りの展示を見て回るとその先にきき酒コーナーがあります。
ここだけでしか飲めない純米原酒も飲むことが出来ます。
兵庫県産山田錦100%の特別純米原酒だそうで、ここでしか味わえないお酒です。
喉越しすっきりです。
これは直営店限定の弓弦羽という純米酒のお酒です。
甘めのお酒。
にごりゆず酒やにごりうめ酒は変わり種ですが、味も変わって爽やかな感じです。
最後は梅酒の原酒です。
美味しくいただきました。
売店では
試飲が終わると売店につながります。
お酒の他にも、甘酒ソフトクリームや、お菓子などの様々な物が用意されています。
ここ、白鶴酒造資料館は、今回の灘五郷めぐりの中でも非常に興味深かった酒蔵の一つでした。
来場者に酒造りをしっかり伝えようと趣向を凝らした展示で、とてもわかり易かったです。
次回は菊正宗を紹介します。