シンガポールで自動車を所有するのは大変です
自動車は庶民の高嶺の花
渋滞税だけでは無い
昨日、渋滞税について記事をアップしました。
シンガポールでの渋滞税を調べている中で、シンガポールで自動車を所有することは
とても大変だと言うことがわかりました。
自由貿易の国シンガポールとその例外
シンガポールは殆どの物品に関税がかかりません。
自由貿易の国として栄えて来ました。
しかしながら例外として以下の4種類には輸入関税や物品税がかけられています。
・タバコ製品
・お酒類
・自動車
・石油製品・バイオディーゼル混合
です。
自動車台数の計画的制限
特に国土の狭いシンガポールでは自動車の利用を無制限に認めることはしませんでし
た。
渋滞の問題や、環境の問題等を考慮した結果です。
一党独占だから出来た政策かもしれません。
政府は車両台数の総量を規制することを目的に、自動車を購入する人に対して10年間
の自動車の使用と所有を認める権利「COE」の取得を義務付けました。
COE
陸上交通庁が毎年の配車の車を考慮して適正な増加率を見越してCOEの発行数を決定
します。
COEには1600CC以下、1600CC以上、トラック・バス、オートバイのカテ
ゴリーがあります。
カテゴリーによってCOEの価格は違います。
陸上交通庁が月に2回、公開入札を行います。
入札価格の高い順に並べられ、割り当ての台数の人までが落札するそうです。
(路地にも高級車が停まっています)
シンガポールで車を買うといくらするのか
COEの値段
COEの価格は、その年の割り当て台数により上下しますが、1600CC以下の車で
も50,000ドル(約400万円!!)もかかるようです。
日本で買う自動車の約2倍です。
自動車を所有するには
それ以外にも物品税が20%、商品・サービス税、登録料などがかかり、200万円で
輸入した自動車が800万円ぐらいになってしまうそうです。
その他にも自動車を登録すると、毎年の道路税や、街の中心部入ると渋滞税がかかるほ
か2019年に新たに炭素税もかかるようになるとか。
シンガポール政府の収入源
シンガポールでは自動車関連の税金とCOEで税収全体の13%を賄っています。
法人税、商品・サービス税、所得税に次ぐ第四の収入源になっているようです。
お金持ちの人しか車は持てない・・・。
他のアジア諸国と比べても、シンガポールには高級車が沢山走っているような気がして
いたのですが。
お金に糸目をつけないお金持ちしか車を所有していない、こういう仕掛けがあったので
すね。
交通手段は便利です
シンガポールではMRT(地下鉄)やLRT(ライトレール)が非常に発達していま
す。
また、MRTやLRTが走っていないところもバスの路線網が充実しています。
元々国土が狭い国ですし、自動車を所有しなくても不便は無いのかもしれません。